●毎日 学校から帰ったら、まずは着替えて制服を休ませてあげましょう。肩に厚みのあるしっかりしたハンガーに制服をかけてから、上から下へ生地を軽くなでるようにブラシがけしてシワを回復させましょう。毎日の習慣にしたいものです。 ※雨や水に濡れてしまったときは、まずはハンガーにかけて形を整えて陰干し（水分が多いときは乾いたタオルなどで軽くたたくように水気をとる）。自然に乾いてから汚れなどをブラシで払い落としましょう。ひどい泥はねがついた場合は、シミ抜きをお忘れなく。
	●たまには 毎日着る制服には時々アイロンをかけて、生地をしゃっきり、ふっくらさせてあげましょう。アイロンはスチームにするか、湿らせた布を当て布にしてかけること。 撥水加工のものに軽くアイロンをかけると、撥水力が蘇りますよ。
	●気になるときに
	１． テカリが気になる場合 袖口やズボン、スカートの後ろ側など、すれるところはどうしてもテカテカ光ってきてしまいます。テカリが気になるときは以下の手順でお手入れをしてみてください。 　 （１） ぬるま湯で薄くのばしたアンモニア液（ぬるま湯１リットル＋アンモニア液5cc）に布を湿らせ、まずは汚れを拭き取る 　 （２） 新しいぬるま湯で仕上げ拭きをする 　 （３） 湿った布で当て布をして、テカリの箇所にアイロンを当てる 　２． 臭いが気になる場合 臭いが気になりだしたら早目にクリーニング（または洗濯）することをおすすめします。

	素材によって、制服にはドライクリーニングしかできないものと、家庭で洗えるものがあります。制服の内側についている洗濯表示ラベルをかならず確認してくださいね。手洗い、洗濯機での丸洗いがＯＫなものは、表示ラベルの注意と下記手順を参考に洗濯してください。ポケットの中身をカラにするのもお忘れなく！
	●ドライクリーニング クリーニングは年に４回くらいを目安にするのがおすすめ。素材によっては、脂汚れも普通汚れも取るダブルクリーニング（ドライとウェット）が可能ですのでクリーニング店でお尋ねください。タイミングとしては、（１）ゴールデンウィーク・夏休み・冬休み・春休みの休みごと、または（２）夏服、合服、冬服への切り替え後などの時期を利用するのがよいでしょう。クリーニングから戻ったらビニール袋から出し、肩の厚みのあるハンガーにかけかえましょうね。
	●ご家庭で洗濯
	１． ご家庭で手洗いできるものは、水またはぬるま湯に中性洗剤を溶かして押し洗いしてください。丁寧にすすいでからほんの軽くしぼって、肩の厚みのあるハンガーにかけて形を整えて陰干しします。 　２． 洗濯機で丸洗いできるものは、セーラー服やブレザー、スカートはボタン・ファスナーを開けた状態で大きめのネットに入れて、ほかの洗濯ものと一緒にせず、中性洗剤を使用して洗濯してください。 （全自動洗濯機）　 手洗いコースかウール洗いコースを選ぶ。 （二層式洗濯機）　 弱水流で２〜３分洗い、ためすすぎ１分を２回（または注水すすぎ２〜３分を１回）後、軽くたたんで脱水機で20〜30秒程度脱水。脱水後はすぐに取り出し、肩の厚みのあるハンガーにかけて形を整えて陰干しします。 ※ウール混の素材は30度以下の水で洗いましょう。 ※タンブラー乾燥機は型くずれの原因になるので使用しないこと。 自然乾燥で乾かした後、アイロンで仕上げます。アイロンはスチームにするか、湿らせた布を当て布してかけること。

	●シミ シミの種類によってシミ抜きの方法はそれぞれ。いずれも素早い応急処置が制服を傷みから救います。慌てず、こすらず、たたいてつまんで（たたきすぎ、こすりすぎにも注意！）シミをやっつけちゃいましょう。
	血液 ついたばかりなら水を含ませたティッシュでつまみ取る。古いシミは薄くのばしたアンモニア液でたたき出す。 ひどい泥はね まずは泥はねを乾かす。乾いてからブラシで汚れを払い落とし、その後は中性洗剤でたたき出す。 コーヒー、 コーラ、お茶 まずは乾いたティッシュにすばやく吸い取らせ、水または薄めた中性洗剤で固く絞ったタオルで拭き取る。タンニンを含むので加熱・アルカリ処理は不可。 果汁、ジュース 水または薄めた中性洗剤で固く絞った布で拭き取る。 インク まずは乾いたティッシュにすばやく吸い取らせ、薄めたお酢を布につけて根気よく拭き取る。 醤油、ソース 中性洗剤でたたき出す。とれない時は薄くのばしたアンモニア液でたたき出す。 マジック きれいな乾いた布の上にシミの部分をのせて、ベンジンを浸した布で根気よくトントンたたき出す。 墨汁 練りハミガキ粉やご飯粒を練ったものをシミにつけてもみ出す。 ペンキ なるべく早くベンジンを浸した布で汚れをたたき出す。 チューイン ガム ガムが付いたところを冷やし（ビニールに入れた氷などで）、固まったところを根気良く削りとる。